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2005.04.10

生きる 志村喬という名優

ハリウッドでトムハンクスがリメイクする予定のこの作品は題名と志村喬がブランコに乗りながら歌うゴンドラの歌の場面は有名ですが、今回DVDで視聴し、いままで見ていなかったことを改めて後悔させられました。

生きる 監督/黒澤明 1952年 東宝

胃がんで余命わずかなことを知った主人公渡邊勘治(志村喬)は市役所の市民課の課長です。
住民からの陳情もまともに取り合わなかった彼は残された時間を公園作りのために奔走します。

自暴自棄な彼をそんな行動に向かわせたのは同じ役所の部下の若い女性とよ(小田切みき)とのふれあいでした。

やるせない思いを紛らわすためにとよと会っていた渡邉を彼女はやがてわずらわしく思いはじめます。
自分の病状を訴えた渡邉にとよは何かものを作ることを促します。
しかし渡辺には時間が無いのです。

この場面で二人が話しているレストランでは他の客の若い女性たちが友人の誕生日を祝うためにハッピーバースデーを合唱します。
その声を背にして店を去る渡辺。
絶望から立ち直る渡辺の再生を象徴しているすばらしい場面です。

黒澤作品の1948年の酔いどれ天使の医師、
1959年野良犬の刑事、
1950年の醜聞の弁護士、
さまざまなタイプを演じていた志村喬は今作でも余命わずかな老人をじょうずに演じています。
病気を知ってからの表情は劇中でとよが渡辺に気持ち悪いと言う前に見ている方が同じ気持ちになるほどです。

以前は市民の困窮した状況など気にもしていなかった渡辺が市民のために行動するのですが、
周りの者はその変わりように戸惑います。

渡辺の葬儀で涙を流す市民を見てそんな同僚たちは自分たちにも渡邉同様に何か今やれることがあると気付くのですが、、

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