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2005.03.10

ローレライ 燃える映画!

子供のころ東宝の怪獣映画を見るのがとても楽しみでした。
特撮映画のメインは怪獣映画でしたが、後に日本沈没などのパニック映画や戦争ものでも東宝の特撮技術は活かされていました。
東宝=特撮という時代もあったのです。
平成のゴジラ映画がマンネリな内容であきられ、新作の大映のガメラのほうが出来が良くなっていました。
平成ガメラの特撮監督、樋口真嗣の初監督作品は特撮映画の枠を超えた燃える映画です。

ローレライ 監督/樋口真嗣 2005年東宝、フジテレビ
SANY0109

終戦まじかの日本から出航する特別任務を与えられた潜水艦。
その乗組員たちが日本を守る物語です。

今40代前後の男子たちで子供のころ東宝映画の海底軍艦、TVのマイティジャックに胸躍らせた覚えがあるならこの作品に共感することでしょう。
戦争物の映画(それも過去の第二次大戦)でカタルシスを得ようとしても敗戦した日本軍が主役では無理なことでしょう。
反戦を主張した内容では娯楽作品として成立させるのは難しいです。

ローレライではフィクションと過去の現実をうまく融合させて娯楽映画に成立させています。
樋口監督が関わっていたアニメ(ナディアなど)やガンダムの雰囲気が設定に現れていて、少し間違えばその方面のみに好まれる映画になっていたかも知れません。
もちろんそんなマニアックな作品も否定はしませんが、映画としての成功にはもっと幅広い観客動員は必要と思います。
そして監督のこだわる部分と興行のバランスが本当の成功につながるのでしょう。

ローレライは作品の出来では70点ぐらいと思います。
しかしこの作品が70点を取ったことは日本でもこんな娯楽作品が今後も製作されるきっかけになっと思います。

この作品の成功の一番は艦長を演じた役所広司の力だと思います。
特撮でかかった費用を補うため役者をケチっていたらこんなに魅力のある作品にはならなかったと思います。
艦長役の役所さんはじめ出演している潜水艦のクルーがほんとに良い人(愛すべき人)ばかりです。
いやな奴が一人ぐらいいても良さそうですが、こんな設定がかえって小気味良いです。

この作品がヒロインパウラ(香椎由宇)の魅力にたよった萌える映画にならず燃える映画になったことに拍手します。


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Tracked on 2005.03.11 at 12:14 AM

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